最初のデッキを選ぼう!!!
スケートボードで最も重要になるのがデッキを選ぶこと!デッキのサイズや形状によって足回りのトラックやウィールの選びかたも変わってきます。ストリートなのか、トランジション(パークスタイル)なのか、クルージングなのか。自分の目指すスケートスタイルに会ったデッキ選びが大切です。
― スケートデッキを選ぶ3つのポイント ―
- 1. 自分に合ったデッキのサイズを選ぼう!
- 2. シェイプ(形状)の違いを知ろう!
- 3. デッキの性格を決めるキックとコンケーブ
― スケートデッキとは ―
通常スケートデッキは、カナディアンメープルでできた7〜9枚の薄い木の板を重ね合わせ圧着して作られています。最初に薄い長方形のシート状にカットされ、各シートの間に接着剤を塗り、積み重ねプレスします。デッキは圧力を受け前後左右の反り(キックとコンケーブ)ができ、これにより強度が増し、操作性が向上します。圧着された後は各ブランドのオーダー通りのシェイプにカッティングされ、角を丸く削り、グラフィックを印刷して出来上がりです。
― デッキ幅について ―
スケートボードデッキを選ぶ上で最も重要なのはデッキの幅です。 目安としてはキッズならデッキの幅は7インチ〜7.4インチ、中学生〜大人なら7.5インチ〜8.5インチです。(1インチは2.54cm)。そしてデッキの幅を決めるために、考慮すべきことは「どんなスケートボードがしたいか?」です。 スケートボードには2つの主要なカテゴリがあり、トランジションとストリートに分かれています。
トランジション(パーク)
ボウルやハーフパイプなどのR曲面と障害物を組み合わせたパークスタイルで、エアーやリップトリックに必要なスピードと安定感を得るために、8インチ〜9インチほどの太めのデッキを選ぶことが多い。
ストリート
ストリートスケートは街中にあるような階段や手すり、縁石(カーブ)などを使用するスケートスタイルのことです。
基本となるトリックは、「フリップトリック」(空中にボードを垂直軸および/または水平軸で回転させる多数の技)や「カーブ、レールトリック」(トラック、ボードなどを障害物に掛けて滑る技)です。繊細なデッキコントロールを要するためストリートは7.5~8.25インチの細いデッキ幅が好まれています。トランジションとストリートどちらもする場合は、8.0から8.25の間の幅が良いでしょう。 ほとんどのデッキブランドで各サイズ展開があるため、欲しいブランドで自分に合うサイズを探してみましょう。
どのようなスケートがしたいかがまだ分からないという方の場合は、7.75~8.0インチのデッキサイズを目安に検討してください。
足が小さい場合は、7.5~8.0。足が大きい場合は8.0以上のデッキをお選びください。
サイズ選びには明確なルールはありません。乗るときに足元が快適であれば、ぴったりのサイズです。
―デッキ形状について ―
デッキの形はノーズ(前方)とテール(後方)がほぼ対称で丸く、両方にキック(反り)があるデッキが一般的です。両端にキックがあることでより操作性が上がり、複雑なトリックが可能になります。ストリートやパークでのスケートにはこちらのシェイプを選びましょう。稀にテールだけにキックがあるもの、テールが四角いもの、なかにはビール缶や剣を型どったユニークなデッキがありますが、これらはクルージング用で、トリックを必要としないスケートを楽しむため、撮影や移動手段として用いられています。
― キックとコンケーブについて ―
デッキを選ぶ上で難しいのはキックとコンケーブです。キックとはデッキの両端の反り。対してコンケーブはデッキ左右のわずかな湾曲を指します。キックとコンケーブは僅かな差で大きく乗り心地が変化し、トリックのタイミングに違いが出るなどのボードコントロールの性能に関わります。例えばキックが強いと高く飛びやすいが、蹴る動作が重くなり、キックが弱ければ軽い力で安定性のあるトリックがうてますが、高さが出しにくいと言われています。またコンケーブについてはゆるいとスタンスが変えやすく、きつければ足にフィットすると言われていますが、これに関しては個人差があるので乗りながら自分にあったものを探していくしかありません。
― デッキの長さとホイールベースについて ―
デッキの長さは約31インチ-33インチほどです。長くなればホイールベース(前輪と後輪の間の距離)も比例して長くなります。ホイールベースを長くすると、安定性が増し、回転半径が大きくなります。ホイールベースが短いと安定性が低下しますが、回転半径が小さく鋭くなり、動きにすばやく反応します。これらは作られている工場やブランドによって異なりますが、その違いはデッキ幅に比べればそこまで重要な要素ではないでしょう。
― デッキブランドについて ―
各メーカー、ブランドごとに、その性能やデザイン、材質にいたるまで様々なデッキが販売されています。さらには同じデッキブランド内でもシグネチャーモデルと呼ばれる各ブランドに所属するライダー専用のデッキはチームモデルとは異なるシェイプで作られていることもあります。数本のデッキを消費するころにはある程度デッキの違いに気づくようになるでしょう。自分にピッタリ合うデッキに巡り合うまで、いろんなブランドを試してみることをオススメします。